株の始め方『初心者講座』~stock~

2017年に入って26年ぶりの株価回復と言われる株高に沸く日本の株式市場ですが、日本株上昇の勢いに乗って株式投資に取り組むことを検討する人も多いでしょう。
株の取引には投資元本を割り込み損失を生むリスクがあります。
正しい資産運用とする為にも正しい知識を持って取り組むことが良いです。
株を始める初心者の方はそれなりの準備や基本知識などを身に着けておく必要があります。
ここからは株式投資に関わる様々な問題についてお話します。

まず始めに株とは

まず始めに株とはどのようなものでどのような仕組みであるかについてお話します。
株式を発行する企業を上場企業と言います。
上場企業は発行株式を証券会社を介して株主に対して売り出します。
売り出しが完了するとその後は市場で取引が行われます。
上場の目的は市場からの資金調達です。
資金調達により事業資金や設備投資等に利用し、収益拡大や知名度向上を狙います。
また、上場企業は金融機関からの融資も受けやすいというメリットもあり、財務公開や決算公告などが義務となるため、信用力においても非上場企業と差が出ます。
一旦、上場すると売り方の投資家と買い方の投資家の相互の価格の一致で取引が成立し、必ず誰かが株式を支えるので、企業の資本が株主によって下支えされます。
取引を行う投資家の目的は2つあり、株価の成長により利益確定する目的と株式所有する企業が利益が出ると支払われる配当を受ける目的となります。
いずれにしても投資家は、自己資金を株式投資に注入し、何らかの利益を得るために運用するのです。
企業は投資家からお金を集める目的で、投資家は企業から利益を得るという異なる方向性の目的となります。
株式投資は金融投資商品に属し、あくまでも投資判断は自己責任で行うというルールがあります。
株価が相場を形成しながら毎日市場取引により変動するため、投資判断は非常に難しいです。
一般的に価格を押し上げる要因は業績にあると言われ、好業績で価格が上昇する可能性が大きいです。
逆に業績悪化が見られる企業は株価が下がる傾向が強いです。
業績以外に株価に影響を与える要因をファンダメンタルズと言います。
ファンダメンタルズには、為替変動や地政学リスク、政権交代や要人発言などの政治要因、エネルギー価格の変化、貿易など様々な問題が相場に影響します。
世界の投資家が市場に資金を投じることで経済の歯車を回転させることとなり、市場に上場する企業の潤滑油となるのが市場に流通する資金となります。
企業にお金を投資する代わりに株式を受け、市場で売買できる運用商品として仕組み化したのが株式投資となります。
各銘柄には1日の制限値幅が設けられており、急騰や急落により市場の混乱を避けるためにストップ安やストップ安による取引停止となることがあります。
また、業績悪化や不正取引発覚による上場廃止となる懸念も存在しますので、投資判断には慎重さが必要です。

証券会社とは

株式投資を始めるためには始める証券会社で口座開設をする必要があります。
証券会社とは、金融投資商品の売買の仲介業者で、株式を投資であれば対象銘柄を投資家が購入する際に助言やセールス、注文などを行い約定後に手数料を求めます。
各金融商品取り扱いの手数料収入をメインにしてビジネスを展開するのが証券会社です。
投資家に対して仲介することのみが業務ではなく、自社でも投資運用をする「ディーラー業務」も行っています。
証券会社には大手・準大手・中堅・地方・ネット証券という異なる概念があり、互いに違いを持ちます。
ネット証券以外の証券会社を総合証券と言い、担当者による対面サービスをメインに展開するリレール業務が行われます。
商品のセールスや投資分析、株価紹介など担当者が投資家のサポートを行います。
企業規模の大きな証券会社は大手及び準大手となり、その下に中堅証券や地方証券があり、企業規模や取り扱い商品の多さ、投資家からの預かり資産額などの大きさで異なります。
大手証券会社が業界での勢力が強く、新規公開株などの割り当ても多いため大型上場の場合、主幹事証券会社となることが多いです。
近年では大手・準大手でもネット環境からの注文が可能なシステムを備えており、地方証券との差をつけています。
総合証券とネット証券の大きな違いは手数料です。
仲介手数料はネット証券が総合証券に比べて圧倒的に安いです。
近年ではネット証券同士の価格競争となっています。
手数料の高い総合証券の強みは顧客に対するサポートで、安心の資産運用に取り組めることで、あえて総合証券を選ぶ人も多いです。
株の始め方としてもっとも重要なのが証券会社選びとも言われます。
昭和には証券会社が破たんするという異例の事態が起こりました。
株式は保管振替により守られていても、預けている資金は証券会社が経営破たんすると戻されることはありません。
そうなると企業規模がもっとも注目されるのですが、顧客満足度は地方証券の方が高いのも事実です。
複数の取引を行うベテランにはネット証券での口座開設が良いのでしょうが、初心者の場合は総合証券が良く、高齢者などの場合は丁寧な対応とサポートが行われる地域密着型の地方証券が、適した資産運用を提供してくれるでしょう。

最初に何が必要?資金は?

まず最初に株の始め方として必要な用意は資金です。
金融商品であるため資金がないと話になりません。
どのくらいの資金が必要かと言えば、株を購入するだけに必要な資金です。
株式には最低購入単位(単元)があり現在では多くの企業が100株単位で通常売り出しされており、従来通り1000株が最低単元である企業や1株で売り出している企業もあり、銘柄ごとに異なります。
また、単元未満の取り扱いをする証券会社もあるため、資金は取り組む人の懐具合により異なるということです。
そもそも資産運用の基本となるのが、資金管理とリスク管理です。
前にも説明しましたが金融商品には元本割れの懸念があるため、あらかじめ十分にリスクを理解して取り組み、その上で実力に合った資金を用意することが重要となります。
自己の所有する預金の中ですべての資金を投じるのではなく、分散して余裕のある資産運用を心がけなければいけません。
全精力をつぎ込み万が一市場が混乱する問題が発生すれば、資産は著しく減額するでしょう。
相場が下落した時は悪いことばかりではなく、損失を埋めるチャンスや反転のチャンスとも言われています。
しかし、相場が下落した時に買います資金が無くてはチャンスを受け入れることができません。
下げた局面で買い増せば平均取得単価を上げることができますし、異なる安値圏の銘柄を購入することも可能です。
取り組む前に取引に関する知識も入れておきましょう。
初心者が陥りやすい錯覚があり、利益が出ると投資欲が増すということがあります。
初心者にとって取引初期での利益確定はあくまでもビギナーズラックです。
相場を読むことはプロでも困難と考えられているため、初心者が相場を読み取ることは無理に近いです。
しばしば投資がギャンブルに例えられることがありますが、ギャンブルとの明確な違いは胴元が無いことで、公正な市場取引により行われることです。
しかし、資金管理とリスク管理が適切に行われていなければギャンブル性が高くなります。
ギャンブルには損失を回復しようと熱くなりすぎる依存性があると考えられています。
余裕のある資金で取り組めば、万が一含み損が生じても、それに耐えることが可能ですし、また回復のチャンスを待つこともできるでしょう。
取り組む前に正しくルールや取引方法を理解し、資金への考え方とリスクをしっかりと理解することです。